抗体標識キット
いつでも、どれでも、何色でも
『FlexAble(フレクサブル)』は、『高親和性リンカー』を使用するタイプの新しい抗体標識キットです。あらゆるバッファー条件下で、蛍光色素等の標識分子を抗体に結合させることができます。
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全サプライヤーの一次抗体に適用可能
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最低0.5µgの抗体から標識可能、バッファーの置換操作不要でロスは最小限
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抗体濃度やバッファー組成に関係なく標識可能
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1キットで最大50種類の抗体を標識可能
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所要時間はわずか10分!すぐに使えて、迅速かつ簡便な2ステッププロトコール
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専用装置不要
『FlexAble(フレクサブル)』は、『高親和性リンカー』を使用するタイプの新しい抗体標識キットです。あらゆるバッファー条件下で、蛍光色素等の標識分子を抗体に結合させることができます。
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全サプライヤーの一次抗体に適用可能
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抗体濃度やバッファー組成に関係なく標識可能
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所要時間はわずか10分!すぐに使えて、迅速かつ簡便な2ステッププロトコール
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最低0.5µgの抗体から標識可能、バッファーの置換操作不要でロスは最小限
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1キットで最大50種類の抗体を標識可能
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専用装置不要
ヒト腎臓の免疫蛍光染色。使用組織:FFPE(ホルマリン固定パラフィン包埋)ヒト腎臓切片。黄色:FlexAble CoraLite® Plus 555 Kit(カタログ番号:KFA002)で標識したCalbindin抗体(カタログ番号: 14479-1-AP)。マゼンタ:FlexAble CoraLite® Plus 647 Kit(カタログ番号:KFA023)で標識したACE2抗体(カタログ番号:66699-1-Ig)。緑:CoraLite®488標識Podocalyxin抗体(カタログ番号: CL488-18150 )。青:DAPI。
ラット脳組織の免疫蛍光染色。使用組織:FFPE(ホルマリン固定パラフィン包埋)ラット脳組織切片。オレンジ:FlexAble CoraLite® Plus 555 Kit(カタログ番号:KFA002)で標識したMAP2抗体(カタログ番号: 17490-1-AP )。マゼンタ:FlexAble CoraLite® Plus 647 Kit(カタログ番号: KFA003)で標識したGFAP抗体(カタログ番号:16825-1-AP)。緑:CoraLite®488標識TDP-43抗体(カタログ番号: CL488-10782 )。
ラット脳組織の免疫蛍光染色。使用組織:FFPE(ホルマリン固定パラフィン包埋)ラット脳組織切片。マゼンタ:FlexAble CoraLite® Plus 555 Kit(カタログ番号:KFA023)で標識したNeuN抗体(カタログ番号: 66836-1-Ig)。オレンジ:FlexAble CoraLite® Plus 647 Kit(カタログ番号: KFA022)で標識したTUBB3抗体(カタログ番号:66375-1-Ig )。緑:CoraLite®488標識GFAP抗体(カタログ番号:CL488-60190 )。
HeLa細胞の免疫蛍光染色。使用組織:PFA(パラホルムアルデヒド)固定HeLa細胞。緑:CoraLite® 488 Kit(カタログ番号:KFA001)で標識したTDP-43抗体(カタログ番号: 10782-2-AP)。赤:FlexAble CoraLite® Plus 555 Kit(カタログ番号:KFA002)で標識したTom20抗体(カタログ番号:11802-1-AP )。シアン:FlexAble CoraLite® Plus 647 Kit(カタログ番号:KFA003)で標識したLamin B1抗体(カタログ番号:12987-1-AP)。撮影:共焦点顕微鏡、100x油浸対物レンズで撮像後に画像処理を実施(ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン(LMU-Munich)Core Facility Bioimaging部門提供)。
HeLa細胞の免疫蛍光染色。使用組織:PFA(パラホルムアルデヒド)固定HeLa細胞。緑:FlexAble CoraLite®488 Kit(カタログ番号:KFA021)で標識したLamin B1抗体(カタログ番号: 66095-1-Ig )。赤:FlexAble CoraLite® Plus 555 Kit(カタログ番号:KFA022)で標識したHSP60抗体(カタログ番号:66041-1-Ig)。シアン:FlexAble CoraLite® Plus 647 Kit(カタログ番号: KFA023)で標識したGORASP2抗体(カタログ番号:66627-1-lg )。撮影:共焦点顕微鏡、100x油浸対物レンズで撮像後に画像処理を実施(ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン(LMU-Munich)Core Facility Bioimaging部門提供)。
HeLa細胞の免疫蛍光染色。使用組織:PFA(パラホルムアルデヒド)固定HeLa細胞。黄色:FlexAble CoraLite® Plus 555 Kit(カタログ番号:KFA022)で標識したHSP60抗体(カタログ番号:66041-1-Ig)。シアン:FlexAble CoraLite® Plus 647 Kit(カタログ番号:KFA023)で標識したGORASP2抗体(カタログ番号: 66627-1-Ig )。青:DAPI。撮影:共焦点顕微鏡、100x油浸対物レンズで撮像後に画像処理を実施(ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン(LMU-Munich)Core Facility Bioimaging部門提供)。
HeLa細胞の免疫蛍光染色。使用組織:PFA(パラホルムアルデヒド)固定HeLa細胞。黄色:FlexAble CoraLite® Plus 555 Kit(カタログ番号:KFA002)で標識したCOXIV抗体(カタログ番号:11242-1-AP )。マゼンタ:FlexAble CoraLite® Plus 647 Kit(カタログ番号:KFA003)で標識したGM130抗体(カタログ番号:11308-1-AP )。青:DAPI。撮影:共焦点顕微鏡、100x油浸対物レンズで撮像後に画像処理を実施(ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン(LMU-Munich)Core Facility Bioimaging部門提供)。
HeLa細胞の免疫蛍光染色。使用組織:PFA(パラホルムアルデヒド)固定HeLa細胞。黄色:FlexAble CoraLite® Plus 555 Kit(カタログ番号:KFA002)で標識したTOM20抗体(カタログ番号:11802-1-AP)。シアン:FlexAble CoraLite® Plus 647 Kit(カタログ番号:KFA003、シアン)で標識したLamin B1抗体(カタログ番号:12987-1-AP )。撮影:共焦点顕微鏡、100x油浸対物レンズで撮像後に画像処理を実施(ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン(LMU-Munich)Core Facility Bioimaging部門提供)。
PBMCのフローサイトメトリー:1X10^6個のPBMC(ヒト末梢血単核細胞、human peripheral blood mononuclear cells)を、FlexAble CoraLite® Plus 405 Kit(カタログ番号:KFA026)で標識したヒトCD45抗体(クローン番号:HI30、カタログ番号: 65109-1-Ig 、0.5µg)で染色した。
PBMCのフローサイトメトリー:1X10^6個のPBMC(ヒト末梢血単核細胞、human peripheral blood mononuclear cells)を、FlexAble CoraLite® Plus 555 Kit(カタログ番号:KFA002)で標識したヒトCD45抗体、FlexAble CoraLite® Plus 647 Kit(カタログ番号:KFA023)で標識したCD3抗体(クローン番号:UCHT1、カタログ番号: 65151-1-Ig )で染色した。
PBMCのフローサイトメトリー:1X10^6個のPBMC(ヒト末梢血単核細胞、human peripheral blood mononuclear cells)を、FlexAble CoraLite® Plus 647 Kit(カタログ番号:KFA023)で標識したCD3抗体(クローン番号:UCHT1、カタログ番号:65151-1-Ig )、FlexAble CoraLite® Plus 750 Kit(カタログ番号:KFA024)で標識したCD4抗体(クローン番号:RPA-T4,、カタログ番号: 65143-1-Ig )で染色した。
PBMCのフローサイトメトリー:1X10^6個のPBMC(ヒト末梢血単核細胞、human peripheral blood mononuclear cells)を、FlexAble CoraLite® Plus 647 Kit(カタログ番号:KFA003)で標識したヒトCD45抗体、FlexAble CoraLite® Plus 555 Kit(カタログ番号:KFA022)で標識したCD4抗体(クローン番号:RPA-T4、カタログ番号: 65143-1-Ig )で染色した。
PBMCのフローサイトメトリー:1X10^6個のPBMC(ヒト末梢血単核細胞、human peripheral blood mononuclear cells)を、FlexAble CoraLite® Plus 647 Kit(カタログ番号:KFA023)で標識したCD3抗体(クローン番号:UCHT1、カタログ番号: 65151-1-Ig)、FlexAble CoraLite® Plus 555 Kit(カタログ番号:KFA022)で標識したCD8抗体(クローン番号:RPA-T8,、カタログ番号:65144-1-Ig)で染色した。
PBMCのフローサイトメトリー:1X10^6個のPBMC(ヒト末梢血単核細胞、human peripheral blood mononuclear cells)を染色した。シアン:FlexAble CoraLite® 488 Kit(カタログ番号: KFA001)で標識したHSP90抗体(カタログ番号:13171-1-AP 、0.5µg)。赤:FlexAble CoraLite® 488 Kit(カタログ番号:KFA001 )で標識したアイソタイプコントロール抗体(0.5µg)。
PBMCのフローサイトメトリー:1X10^6個のPBMC(ヒト末梢血単核細胞、human peripheral blood mononuclear cells)を染色した。検出に使用した抗体:FlexAble CoraLite® 488 Kit(カタログ番号:KFA021)で標識した抗ヒトCD3抗体(クローン番号:UCHT1、カタログ番号: 65151-1-Ig 、0.5µg)。
Jurkat細胞のフローサイトメトリー:1X10^6個のJurkat細胞を染色した。シアン:FlexAble CoraLite® Plus 555 Kit(カタログ番号:KFA002)で標識したHSP90抗体(カタログ番号: 13171-1-AP 、0.5μg)。赤:FlexAble CoraLite® Plus 555 Kit(カタログ番号:KFA002)で標識したアイソタイプコントロール抗体(0.5µg)。
HeLa細胞ライセートのWB(ウェスタンブロット)。緑:FlexAble CoraLite® Plus 555 Kit(カタログ番号:KFA002)で標識したGAPDH抗体(カタログ番号:10494-1-AP )。赤:FlexAble CoraLite® Plus 647 Kit(カタログ番号: KFA023)で標識したNUDT21抗体(カタログ番号:66335-1-Ig)
HEK293細胞ライセートのWB(ウェスタンブロット):siRNAをトランスフェクションしたHEK293細胞のライセートを使用した。緑:FlexAble CoraLite® Plus 555 Kit(カタログ番号:KFA022)で標識したGNA13抗体(カタログ番号: 67188-1-Ig )。赤:FlexAble CoraLite® Plus 647 Kit(カタログ番号:KFA023)で標識したPCNA抗体(カタログ番号:60097-1-Ig )。
A431細胞ライセートのWB(ウェスタンブロット):siRNAをトランスフェクションしたA431細胞のライセートを使用した。緑:FlexAble CoraLite® Plus 555 Kit(カタログ番号: KFA002で標識したP53抗体(カタログ番号:80077-1-RR)。赤:FlexAble CoraLite® Plus 647 Kit(カタログ番号:KFA003 )で標識したGAPDH抗体(カタログ番号:10494-1-AP )。
HeLa細胞ライセートのWB(ウェスタンブロット)。赤:FlexAble CoraLite® Plus 647 Kit(カタログ番号:KFA003)で標識したGAPDH抗体(カタログ番号:10494-1-AP )。緑:FlexAble CoraLite® Plus 555 Kit(カタログ番号:KFA022)で標識したNUDT21抗体(カタログ番号:66335-1-Ig)。
HEK293細胞ライセートのWB(ウェスタンブロット)。緑:FlexAble CoraLite® 488 Kit(カタログ番号:KFA001)で標識したGAPDH抗体(カタログ番号:10494-1-AP )。赤:FlexAble CoraLite® Plus 750 Kit(カタログ番号:KFA024)で標識したNUDT21抗体(カタログ番号:66335-1-Ig )。
HEK293細胞ライセートのWB(ウェスタンブロット)。赤:FlexAble CoraLite® Plus 750 Kit(カタログ番号:KFA004)で標識したGAPDH抗体(カタログ番号:10494-1-AP )。緑:FlexAble CoraLite® 488 Kit(カタログ番号:KFA021)で標識したNUDT21抗体(カタログ番号: 66335-1-Ig )。
A431細胞ライセートのWB(ウェスタンブロット):siRNAをトランスフェクションしたA431細胞のライセートを使用した。緑:FlexAble CoraLite® Plus 555 Kit(カタログ番号:KFA002)で標識したP53抗体(カタログ番号:80077-1-RR)。赤:FlexAble CoraLite® Plus 647 Kit(カタログ番号:KFA023)で標識したPCNA抗体(カタログ番号:60097-1-Ig)。
HepG2細胞ライセートのWB(ウェスタンブロット):siRNAをトランスフェクションしたHepG2細胞のライセートを使用した。赤:FlexAble CoraLite® Plus 647 Kit(カタログ番号: KFA003)で標識したCCDC111抗体(カタログ番号:29824-1-AP )。緑:FlexAble CoraLite® Plus 555 Kit(カタログ番号:KFA022)で標識したPCNA抗体(カタログ番号: 60097-1-Ig)。
FlexAble(フレクサブル)抗体標識キットは、高い親和性を示す’非’共有結合性の『FlexLinker(フレックスリンカー)』を用いて抗体を標識します。 FlexLinkerは、抗体と数分以内で強く結合し、一度結合すると抗体から解離せずに強固な結合を維持します。続いて、抗体と結合しなかったFlexLinkerは『FlexQuencher(フレックスクエンチャー)』を添加することによって無効化(中和/遮断)されます。
本製品を用いた抗体標識法は、ランダムではなく均一な標識化を実現します。抗体の機能性は完全に維持され、標識操作の間に抗体の凝集や損失(ロス)は認められません。
本製品はあらゆる条件の一次抗体を標識することができます。
- すべてのサプライヤーの一次抗体
- 様々な濃度の一次抗体(≥0.5µg)
- あらゆるバッファー組成の一次抗体
FlexAble抗体標識キットは、様々なサプライヤー(抗体メーカー)の一次抗体に対して検証されています。 抗体濃度が低い場合や、バッファー中にBSA等のキャリアタンパク質、50%グリセロールが添加されている場合でも使用できます
FlexAble抗体標識キットは、抗体のバッファー組成に関係なく利用できます。 FlexLinkerを用いたイムノグロブリン特異的な抗体標識法は、BSAやグリセロール等の安定化剤、アミンを含有するバッファー、保存剤の影響を受けません。
抗体バッファー組成
FlexAble抗体標識キットは、あらゆるバッファー組成中の抗体に使用できるため、抗体精製やバッファー置換等の前処理は必要ありません。 標識のための前処理が不要となるため、所要時間と費用を節約できると共に、前処理による抗体の損失は回避されます。 FlexAble抗体標識キットは、抗体(イムノグロブリン)に対して部位特異的に高い親和性で結合するFlexLinker分子を利用しています。そのため、結合反応過程において、BSA等のキャリアタンパク質、グリセロール等の安定化剤、Tris等のアミン含有バッファー、アジ化ナトリウム等の保存剤による影響を受けません。
FlexAble抗体標識キットは、各種グリセロール濃度(0%、20%、50%)バッファー中に保存されたCD3抗体をグリセロール濃度に関係なく良好に標識しました。実験条件:PBMC(ヒト末梢血単核球)1X10^6をFlexAble CoraLite Plus 647 Kit(カタログ番号:KFA023)で標識したヒトCD3抗体(クローン番号:UCHT1、カタログ番号:65151-1-Ig)で染色した。生細胞のリンパ球(シングレット)をゲートした。
抗体濃度
高濃度の抗体を希釈せずに使用できます。低濃度の抗体であっても、事前の濃縮操作を実施せずに使用できます。 FlexAble抗体標識キットは、付属するFlexLinkerの親和性が高いことから、特に低濃度の抗体に適しています。 キットを使用して低濃度の抗体溶液(0.06mg/mL)を標識し、良好な結果が得られています。
FlexAble抗体標識キットは、「標識」と「無効化(中和/遮断)」のシンプルな2ステッププロトコールで、迅速かつ簡便に抗体を標識できます。 各操作の所要時間はわずか30秒程度であり、専用装置を必要とせず、お手元のピペットのみを使用して抗体標識操作を実施できます。1)一次抗体を標識するために、FlexLinkerとFlexBufferを加えて混和し、5分間インキュベーションします。2)遊離のFlexLinkerを無効化(中和/遮断)するために、FlexQuencherを添加し、再度5分間インキュベーションします。この2ステップの操作だけで、目的抗体の標識が完了し、直ちに使用できる状態になります。
FlexAble抗体標識キットは、免疫蛍光染色、ウェスタンブロット、フローサイトメトリーにおける多重染色を簡便化します。多重染色実験の前に、すべての抗体の標識を10分間で完了させ、すべての標識抗体を用いて同時に染色を実施することで、実験操作時間とインキュベーション時間を短縮します。 異なる免疫動物由来の一次抗体を使用する場合においても、FlexAble抗体標識キットでは同一チューブ内で同時に抗体を標識することが可能です。
FlexAble抗体標識キットを用いて標識された一次抗体は、単独での使用、または以下の抗体と組み合わせた多重染色での使用に対応しています。
- FlexAble抗体標識キットで標識された別の抗体
- 市販されている標識済みの一次抗体
- 異なる一次抗体と二次抗体のセット
ラット脳組織の免疫蛍光染色。使用組織:FFPE(ホルマリン固定パラフィン包埋)ラット脳組織切片。マゼンタ:FlexAble CoraLite Plus 647 Kit(カタログ番号:KFA023)で標識したNeuN抗体(カタログ番号:66836-1-Ig)。オレンジ:FlexAble CoraLite Plus 555 Kit(カタログ番号:KFA022)で標識したTUBB3抗体(カタログ番号:66375-1-Ig)。緑:CoraLite®488標識GFAP抗体(カタログ番号:CL488-60190)。
同一の免疫動物由来の一次抗体を用いた多重染色を実現
通常、同一種類の免疫動物から作製した一次抗体を使用して多重染色を実施する場合、異なるアイソタイプの一次抗体と、特異性の高い交差吸着処理済み二次抗体を組み合わせるといった、複雑なプロトコールが求められます。 代替方法として、標識済み抗体の使用等が挙げられますが、標識済みの抗体を常に用意できるとは限りません。
FlexAble Antibody Labeling Kitを使用すると、同じ種類の免疫動物から作製した抗体や同一のアイソタイプ抗体を使用して、非常に簡便に多重染色用の抗体を作製できます。 FlexLinkerは、高い親和性と特異性で一次抗体と結合し、一度結合すると抗体から解離せずに強固な結合を維持します。 そのため、FlexAble抗体標識キットであらかじめそれぞれの抗体を標識することによって、同一の免疫動物由来または同一アイソタイプの抗体同士であっても、同時にサンプルとインキュベーションすることができます。 色素の架橋が外れてしまう、異なるアイソタイプの抗体と反応してしまうといった現象は認められていません。
HeLa細胞の免疫蛍光染色。使用組織:PFA(パラホルムアルデヒド)固定HeLa細胞。緑:CoraLite® 488 Kit(カタログ番号:KFA001)で標識したTDP-43抗体(カタログ番号:10782-2-AP)。赤:FlexAble CoraLite Plus 555 Kit(カタログ番号:KFA002)で標識したTom20抗体(カタログ番号:11802-1-AP)。シアン:FlexAble CoraLite Plus 647 Kit(カタログ番号:KFA003)で標識したLamin B1抗体(カタログ番号:12987-1-AP)。撮影:共焦点顕微鏡、100x油浸対物レンズで撮像後に画像処理を実施(ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン(LMU-Munich)Core Facility Bioimaging部門提供)。
CoraLite®&CoraLite Plusスペクトル
CoraLite®(コーラライト)およびCoraLite Plus(コーラライトプラス)は、プロテインテック独自の蛍光色素で、光安定性に優れ、蛍光の漏れ込み(ブリードスルー)を最小限に抑えた色素であるため、2種類以上の蛍光色素の組み合わせを容易にします。より柔軟なマルチプレックス(多重)染色のために、複数のCoraLite®およびCoraLite Plus色素を使用したFlexAble抗体標識キットを提供しています。
CoraLite®およびCoraLite Plus蛍光色素は、一般的に広く用いられているAlexa Fluor®蛍光色素と同等の明るさを示します。重複する蛍光スペクトル領域が最小限であり、共局在を調べる際にそれぞれの蛍光色素を同時に使用できます。FlexAble抗体標識キットを用いたCoraLite®色素標識によって、迅速かつ簡便に免疫蛍光染色(IF)、ウェスタンブロット(WB)、フローサイトメトリー(FC)における多重染色を実現できます。
FlexAble抗体標識キット
CoraLite®およびCoraLite Plus蛍光色素は、一般的に広く用いられているAlexa Fluor®蛍光色素と同等の明るさを示します
標識物質 | 包装サイズ | 適合する動物種/アイソタイプ |
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CoraLite® Plus 405 | 10 rxn, 50 rxn, 200 rxn | Rabbit IgG, Mouse IgG1, Mouse IgG2a, Mouse IgG2b, Human IgG |
FITC Plus | 10 rxn, 50 rxn, 200 rxn | Rabbit IgG, Mouse IgG1, Mouse IgG2a, Mouse IgG2b, Human IgG, Rat Kappa Light Chain New |
CoraLite® Plus 488 | 10 rxn, 50 rxn, 200 rxn | Rabbit IgG, Mouse IgG1, Mouse IgG2a, Mouse IgG2b, Human IgG, Rat Kappa Light Chain New |
CoraLite® Plus 555 | 10 rxn, 50 rxn, 200 rxn | Rabbit IgG, Mouse IgG1, Mouse IgG2a, Mouse IgG2b, Human IgG, Rat Kappa Light Chain New |
CoraLite® Plus 594 New | 10 rxn, 50 rxn, 200 rxn | Rabbit IgG, Mouse IgG1, Mouse IgG2a, Mouse IgG2b |
CoraLite® Plus 647 | 10 rxn, 50 rxn, 200 rxn | Rabbit IgG, Mouse IgG1, Mouse IgG2a, Mouse IgG2b, Human IgG, Rat Kappa Light Chain New |
CoraLite® Plus 750 | 10 rxn, 50 rxn, 200 rxn | Rabbit IgG, Mouse IgG1, Mouse IgG2a, Mouse IgG2b, Human IgG |
Horseradish Peroxidase (HRP) | 10 rxn, 50 rxn, 200 rxn | Rabbit IgG, Mouse IgG1, Mouse IgG2a, Mouse IgG2b, Human IgG |
Biotin | 10 rxn, 50 rxn, 200 rxn | Rabbit IgG, Mouse IgG1, Mouse IgG2a, Mouse IgG2b, Human IgG |
Alexa Fluor® is a registered trademark of Molecular Probes, Inc, a Thermo Fisher Scientific Company.