NSPS(非構造タンパク質)

非構造タンパク質(NSP)の役割と、SARS-CoV-2感染時の長期的な重症化との関係を解明する


COVID-19のパンデミック以来、コロナウイルスに関する研究—特にSARS-CoV-2に関する研究—は飛躍的に増加しています。その中でも、ウイルスのスパイクタンパク質の研究や、ACE2TMPRSS2等のウイルスがターゲットとする受容体や酵素の研究は、最も頻繁に行われる研究テーマとなっています。非構造タンパク質(NSP:Non-structural protein)の役割と、SARS-CoV-2感染時の長期的な重症化との関係の解明は、疾病の重症化の解明において重要なステップとなります。

NSPは、小胞体(ER)の乗っ取りと免疫回避を通じて、SARS-CoV-2ウイルスの複製転写複合体(RTC:replication and transcription complex)形成を支援します。RTCの形成とER膜の再構成は、ERストレス、オートファジー機構の変化、ゴルジ体断片化、リソソーム膜の改変等の細胞小器官が損傷する原因となる可能性があります。このことは、ニューロン、肺、その他の臓器の損傷等、SARS-CoV-2感染時の深刻な症状のいくつかで主要な役割を果たしていると考えられています。

COVID-19研究で使用できる、様々なNSP抗体を利用できます。

カタログ番号 ターゲット 免疫原カタログ番号 ドメイン
29287-1-AP SARS-COV-2 NSP1 Polyclonal antibody Ag30935 1-180aa
29286-1-AP SARS-COV-2 NSP5 Polyclonal antibody Ag30934 1-306aa
29263-1-AP SARS-COV-2 NSP7 Polyclonal antibody Ag30933 1-83aa
29262-1-AP SARS-COV-2 NSP8 Polyclonal antibody Ag30932 1-198aa
29264-1-AP SARS-COV-2 NSP12 Polyclonal antibody Ag30931 1-200aa
29467-1-AP SARS-COV-2 NSP13 Polyclonal antibody Ag30930 318-469aa
29301-1-AP SARS-COV-2 NSP15 Polyclonal antibody Ag30929 1-346aa
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